ドイツ、ベルリン。
全然「バッハ」は感じられなかったけど、
ベルリンフィルの音楽の捧げ物は素晴らしかったな。
凝縮された宇宙という感じで、
モダン楽器が、時代の制約を超えて、生き生きしてた。
ベルクは、まあまあ。
聞いたことないくらい甘蕩的な音楽。
ベルクは、内密的だから、ピアノ曲のほうがバランスが取れて聴きやすい。
内密な音楽が、私的性のレベルのままオーケストラに拡大するのは、ちょっとバランスが悪い。
たぶん、時代的には合奏=宇宙から、
個奏=内的表現に、移行したはず。
個奏の時代に、宇宙の表現から、個人の感情の表現に傾いたからといって、それをオーケストラにして成功することは少ないだろう。
ブルックナーの第2は、初めて聴いた。
第1楽章を聞く限り、「暗いロマンティック」つまり、第4や以降の交響曲を準備しながら、なんとなく私的感情がこもる曲だった。後のブルックナーの到達を知ってるから過渡期的に感じる。
そして、transition の時期の作品を表現することは、難しいんだろうな。
指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは、緩徐楽章はあまーく、スケルツォは賑やかに、終楽章はドンチャカバンバン勢いで盛り上げてて、なんか眠かった。でも、ベルリンの聴衆は、見てると、途中眠そうなのに、最後の盛り上がりで興奮して、拍手もすごかった。ベルリンの聴衆にとっては、ここは歌舞伎みたいな感じなのかね、スポーツみたいに最後ウオーと盛り上がってて、それに感動した。
でも、僕的には、音楽の捧げ物の素晴らしさが聴けてよかったな。
素晴らしいことより、微妙なことについて多く書いてるのは、しかし何故かしら。